オンコール当番の存在意義と対応内容

訪問看護におけるオンコールとは、訪問看護サービスを利用している患者さんに緊急事態が発生した場合、電話対応ですぐに看護師が駆け付ける仕組みのことを言います。

オンコールの対応中の看護師は、自宅や事務所などで待機し、連絡があったらすぐに現場へ駆け付けられる準備をしておく必要があります。在宅医療などを選択している方にとって、容態の急変ですぐに駆け付けてもらえるオンコールの存在はとても大切なものです。

患者さんにとってすぐに駆け付けてもらえる安心感がある一方、看護師は深夜でも待機が必要というイメージから、負担を感じて訪問看護業務を避ける人がいるのも事実です。

そんな中、訪問看護の現場では、看護師の負担を減らすためのさまざまな工夫をしています。その工夫の1つが、人材を増やして看護師の負担を減らす対策です。多くの人材を確保することができれば、1人あたりがオンコール待機に従事する頻度を減らすことにつながります。

またオンコール=すぐに出勤が必要というイメージを持っている方もいるでしょう。実際には連絡があっても、電話対応だけで済むケースも見られます。不明点や質問で連絡が入る場合も多いため、質問などの回答や指示を出すだけで現場に行かなくてもいい場合もあるのです。

オンコール待機中は、自宅で過ごしている場合であっても手当てが支給されます。現場への呼び出しなしで、1日自宅で待機していただけでも1日あたり1000~2000円の手当が支給されるケースが多くなっています。